数字と報道

家事や育児を同時にすると、生活時間はどう数える?

生活時間の統計は、主な行動と、同時に行った行動を区別する場合があります。同時行動の時間を単純に足すと、時計の時間を重ねて数えることになります。行動をしなかった人も含む平均か、その行動をした人だけの平均かも確認します。

基本の用語

一日の時計時間は24時間です。しかし、同じ時間に複数の行動を行うことがあります。何の時間をどの人について数えたかが、統計の意味を変えます。

もう少し詳しく知りたいときは、次の基礎で補えます。

主な行動と同時の行動を分ける

2021年社会生活基本調査の調査票Bでは、15分ごとに行動を記録し、複数の行動を同時にした場合は主行動と同時行動を尋ねます。主な行動だけにまとめる表と、同時行動も見る表は、同じ時計時間へ違う情報を対応させています。

例えば調理しながら子どもの相手をする時間は、時計の上では一つの時間帯です。両方の行動の記録を足すなら、行動に関わった時間を重複して数えます。合計が一日の時計時間と一致するかを判断する前に、表がどの行動を数えているかを読みます。

この説明は2021年の調査票Bの方法です。別の調査票や他の調査も、同時行動を全く同じ方法で扱うとは決めません。分類の説明と、その表が主行動・同時行動のどちらを対象にするかを確認します。

全員の平均と行動者の平均を分ける

総平均時間は、ある行動をしなかった人も分母へ含めます。行動者平均時間は、その行動をした人だけを分母にします。同じ合計時間でも分母が違えば、平均の数値は変わります。

行動者平均が変わらなくても、行動する人の割合が増えれば総平均は増える場合があります。全員について平均何分かという問いと、行動した人が平均何分使ったかという問いを分けます。数字の近くの平均の種類を見る必要があります。

また平日と休日、週全体を比べる場合には、どの日の平均かをそろえます。同じ家事時間という名前でも、分母の人と対象日が違う数字をそのまま並べないことが大切です。

調べた日と対象を読む

2021年調査は、原則10歳以上の世帯員を対象とし、生活時間は指定された2連続日を記録する設計です。施設入所者など、調査から除かれる対象も列挙されています。国民全員の全日を毎日記録した値ではありません。

対象年、記録日、含む人の範囲を確認すると、どの集団の日常を表す統計かが分かります。一人の2日間の記録をその人の生涯の典型と決めることと、多くの対象の記録をまとめて生活の時間配分を調べることは違います。

生活の負担と時計の時間を分ける

主行動だけなら見えにくい行動を、同時行動の記録で補える場合があります。ただし何分だったかだけで、負担の強さ、行動の質、自由に中断できたかなどが全て分かるわけではありません。

特に、時間が短いから負担が少ない、表に主行動として見えないから行っていない、という結論へ広げないことが必要です。主行動と同時行動、総平均と行動者平均を読み分け、その時間の数字で答えられる問いを具体的にします。

架空の例:時計の30分と二つの行動

30分間、調理を主行動とし、同時に子どもの相手をしたとします。両行動を各30分と数えて足せば60分ですが、時計で経過したのは30分です。重複した行動時間と時計時間は違います。

別の例で、4人のうち2人が家事を各60分行い、2人は行わなかったなら、総平均は120÷4=30分、行動者平均は120÷2=60分です。全員の時間を同じにしたという意味ではありません。

持ち帰る見方

  • 主行動と同時行動の時間を、時計時間と区別する。
  • 総平均と行動者平均の分母を読む。
  • 記録日と対象を確認し、時間から負担の全てを断定しない。

次に広がる疑問

  • その表は、主行動だけか同時行動も含むか。
  • 平均の分母は、全対象かその行動をした人だけか。

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出典

  • 2021 Survey on Time Use and Leisure Activities: Explanation of Terms B(総務省統計局)https://www.stat.go.jp/english/data/shakai/2021/pdf/kaisetsub-e.pdf

    確認日:2026-10-05

  • 2021 Survey on Time Use and Leisure Activities: Outline(総務省統計局)https://www.stat.go.jp/english/data/shakai/2021/gaiyo.html

    確認日:2026-10-05

本文の出典・補足

主な行動と同時の行動を分ける

2021年社会生活基本調査の調査票Bは15分ごとの行動を記録し、同時に複数行動をした場合は主行動と同時行動を尋ねる。

対象
2021年社会生活基本調査・調査票Bの用語解説。
条件
調査票Bの定義と集計表の区分を読む。
例外・限界
同時行動を主行動へ単純に足すと時計時間との重複が生じる。
  • 2021 Survey on Time Use and Leisure Activities: Explanation of Terms B(総務省統計局)https://www.stat.go.jp/english/data/shakai/2021/pdf/kaisetsub-e.pdf

全員の平均と行動者の平均を分ける

総平均時間はその行動をしなかった人も分母に含み、行動者平均時間はその行動をした人を分母とする。

対象
2021年社会生活基本調査・調査票Bの用語解説。
条件
同じ対象日・対象集団の集計。
例外・限界
両平均の増減は参加割合の変化にも関わる。
  • 2021 Survey on Time Use and Leisure Activities: Explanation of Terms B(総務省統計局)https://www.stat.go.jp/english/data/shakai/2021/pdf/kaisetsub-e.pdf

調べた日と対象を読む

2021年調査は原則10歳以上の世帯員を対象とし、生活時間は指定された2連続日を記録する。列挙された施設入所者等は対象から除かれる。

対象
2021年調査の対象・時期・設計。現行時間配分の実測値は掲載しない。
条件
当該年の調査設計に限定する。
例外・限界
国民全員の全日を毎日記録した統計ではない。
  • 2021 Survey on Time Use and Leisure Activities: Outline(総務省統計局)https://www.stat.go.jp/english/data/shakai/2021/gaiyo.html

生活の負担と時計の時間を分ける

同時行動の記録は主行動だけでは見えにくい行動を補うが、行動の時間だけから負担の強さや行動の質が全部分かるわけではない。

対象
2021年社会生活基本調査・調査票Bの用語解説。
条件
行動分類と時間の記録からの編集上の整理。
例外・限界
記録がないことから負担がないとは断定しない。
  • 2021 Survey on Time Use and Leisure Activities: Explanation of Terms B(総務省統計局)https://www.stat.go.jp/english/data/shakai/2021/pdf/kaisetsub-e.pdf