お金と金融
同じ年利でも、利息を受け取るか残すかで増え方は変わる?
複利は、元本だけでなく、それまでに付いた利息にも次の利息が付く計算です。利息を引き出すか、残して次の計算に含めるかで増え方が変わります。ただし、一定の年利で増える数学の例は、現実の投資利益が毎年同じ率で続く予測ではありません。比較には期間、再投資、費用の条件をそろえます。
基本の用語
年利は一年を基準にした割合です。同じ年利という表示でも、利息を付ける元になる残高と、利息を受け取った後の扱いが違えば、次の年の金額は変わります。
もう少し詳しく知りたいときは、次の基礎で補えます。
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次の利息を、どの残高から計算するか
元本とは、最初に利息の計算のもとになる額です。複利では、前の期間に付いた利息を残高に加え、その増えた残高へ次の期間の利息を計算します。元本に加えて、積み上がった利息も新たな利息を生む点が特徴です。
最初の100万円に年10%の利息が付けば、一年後の元利は110万円です。その10万円を残し、翌年も残高全体に10%を付けるなら、翌年の利息は11万円となります。元本100万円だけへ10%を付ける10万円とは、計算の基礎が違います。
一方、最初の利息10万円を受け取って引き出し、残る100万円だけに利息を付けるなら、引き出した10万円は次の計算に入りません。「利息を受け取った」だけで、どこかへ再投資して増えたものとして扱わないことが大切です。
元本だけに付ける利息と、元利に付ける利息を比べる
毎年、元本だけに同じ率の利息を付ける単利の模型では、100万円・年10%・二年なら利息は10万円ずつ、合計20万円です。元本を含めて120万円になります。二年目の利息は、一年目の利息がいくら残っていても元本100万円だけから計算します。
毎年末に利息を加える複利の模型なら、100万円×1.1×1.1=121万円です。二年目は110万円を計算の基礎にするため、利息が11万円になります。同じ率と期間でも、元本だけか元利全体かという条件の違いで、合計が1万円違います。
一般に、元本P、各期の利率rが一定で、利息を各期末に加えるなら、n期後はP×(1+r)のn乗です。利率と期の単位を合わせ、追加入金、引出し、税、費用を省いた模型です。現実の商品で一年に何回計算するかや残高の扱いが違えば、その条件で計算し直します。
再投資と費用の条件をそろえて比べる
費用を残高から払うなら、次の期間へ持ち越す額も変わります。例えば110万円になった後で1万円を支払えば、次の計算の基礎は109万円です。費用を別の資金から払う場合と、運用の残高から差し引く場合も区別して比較します。
実際の利率や運用の結果が期間ごとに変わるなら、同じ1.1を繰り返す固定率の模型は、そのまま使えません。それぞれの期間の率や入出金を反映します。数学の計算結果が正しいことと、将来その率が実現することは別の判断です。
比べる際は、元本、率、期間、利息を残すか、追加入金や引出し、税・費用の条件をそろえます。複利という言葉だけで利益の額を決めず、何を再投資し、次の利息をどの残高から計算するかを見ると、見かけの年利から実際の金額へつなげられます。
- 単利の模型
毎年100万円が基礎:100+10+10=120万円
- 複利の模型
二年目は110万円が基礎:100×1.1×1.1=121万円
税・費用・入出金なし。毎年同じ率が実現する予測ではありません。
二年後の120万円と121万円
架空の例
元本100万円、年10%、二年、税や費用なしとします。元本だけへ年10万円の利息を計算する単利なら、100万円+10万円+10万円=120万円。毎年末に利息を残す複利なら、一年後110万円、二年後110万円×1.1=121万円です。
もし複利の一年目末に1万円の費用を残高から払えば、次の基礎は109万円で、二年目末は109万円×1.1=119万9000円です。この費用は比較のための設定額です。実際の商品では、具体的な利率、計算時点、費用の条件で計算します。
持ち帰る見方
- 複利は積み上がった利息にも次の利息を付ける。
- 同じ率でも、元本だけと元利全体で計算結果が違う。
- 固定率の計算を将来の運用成績の保証にしない。
次に広がる疑問
- 分配金を受け取ることと再投資を分ける
- 返済残高にかかる利息を読む
出典
Compound Interest(米国SEC/Investor.gov)https://www.investor.gov/introduction-investing/investing-basics/glossary/compound-interest
確認日:2026-10-04
本文の出典・補足
次の利息を、どの残高から計算するか
複利は元本と積み上がった利息に利息が付くことをいう。
- 対象
- 複利の数学的定義
- 条件
- 利息が残高へ加わる条件
- 例外・限界
- 受け取って引き出す利息を自動再投資済みにしない
Compound Interest(米国SEC/Investor.gov)https://www.investor.gov/introduction-investing/investing-basics/glossary/compound-interest
元本だけに付ける利息と、元利に付ける利息を比べる
固定利率で毎期利息を加える模型では元本Pのn期後はP(1+r)^nで、元本だけを基礎にする単利とは異なる。
- 対象
- 定義からの数学模型
- 条件
- 利率r一定、追加入金/引出し/費用/税なし、各期末加算
- 例外・限界
- 実投資が一定率で増え続ける予測ではない
Compound Interest(米国SEC/Investor.gov)https://www.investor.gov/introduction-investing/investing-basics/glossary/compound-interest
再投資と費用の条件をそろえて比べる
模型の増加額は利率・期間・再投資条件に依存し、引出しや費用があれば次期の計算基礎を変更する必要がある。
- 対象
- 複利定義に基づく算術整理
- 条件
- 費用例は模型の残高から控除
- 例外・限界
- 商品の利率/手数料/課税規則を一律断定しない
Compound Interest(米国SEC/Investor.gov)https://www.investor.gov/introduction-investing/investing-basics/glossary/compound-interest